痛みとともに


この写真は明石海峡大橋。

病室からもひょっこり見えます。

暗い病室でぼんやり天井を見上げてると、寝て起きたら今までのことが全部嘘なんじゃ!と思うことがあるんやけど。朝起きると変わらず管はあるし、ストーマの確認するし。何も変わらん。

ああああ、このまま弱るのか!

ご飯もバランスよく食べなきゃいけないし、好きなもんばっか食べてられんな〜と思うし。

体重増えて欲しい〜でも、ゆっくりでいいって。正直焦るけど笑

病院での楽しみは、ご飯というより、食べること。朝ごはんは梅干しとおにぎり、これでも充分美味しい!あと野菜なんかあればなあ…

とか、そんなん考えてたりして、意外と能天気にしてるんよね笑


難しいことあれこれ考えたり、先のこと考えたりするのは疲れるしその思考回路が今はできない。

今日どうしよう?みたいな。

お金に関しても、前みたいに貯金しよ!みたいな気持ちがなく、使いたい時に使おう。と思うようになりました。実際、自分が死ぬかもしれない、例えば手術後のあの痛みの時、お金のことなんてこれっぽっちも考えないのですよ。むしろ、あんなに貯金せずに好きなことに使わないと、後悔する!と思うの、不思議と。

それよりも、こうしとけばよかった!みたいな気持ちと、私これがしたかったんや。ていう気持ちと。

死が身近に感じられると、今まで自分がどれだけ荷物を抱えてきたのか、考えるようになる。

人もモノもお金も。それはほんまに必要な人?必要なこと?自分に問いかける感じで。

そしたら案外割り切れて、すっきりした。考え方が変わってくるんかな?


とかね、病院にいるといろいろ考える。大半はボーっとする。

看護師さんの観察とかね、地味に楽しいしね笑

それでも夜は、いつまで経ってもなれない。不安。今日も泣いたから、すっきりできたけど、いつもなくたび思うのは、私今までどんなに重いもん抱え込んで我慢してきたんやろうって。

もちろん、それは自分で大きく重たくしてきてて、ちゃんと発散できる人はそんなことないはず。

でも私は、人と話したりワイワイ楽しくしてそれでおっけいタイプにはなれなくて、人の輪が苦手なのです。

だからと言って、誰かに話すよりも自分で何とかしよう!精神やったんやけど、結果それが病気をまねいた原因。自分の弱さや思いを伝えることから、避けてきたもんな。

ほんまは、伝えたい言葉すごくあるけど言えない、私が言ってもどうせ、、みたいないわゆる、根暗ですわ笑

うまく話せない自分が嫌いで、人前にでると異常に緊張。声が出せない。どもってしまう。小さい頃からのコンプレックスでした。集団でお弁当食べるのも嫌いで、できたら隅のほうでこっそり食べときたいタイプ。笑

もっともっと自分を出す努力したり、環境変えてたらがんこちゃんは、私の体に存在しなかった、かもなあ。

今さらやけど〜


でも、がんになり闘病するにあたり、ラッキーなことに仕事が辞めれて、病気になったから出会えた人もいて。

家族と向き合う時間も増えて。

悪いことばかりではない。

体の痛みはつきもので、ほんまに痛みがなくなれば、景色がもっと明るく見えるのになあ。そこがね、難しい。


小さい頃から自分の意見をいうのがすごく苦手やったけど、今は自分の考えを自信を持って話せるようになりたいと思う。間違いとか正解とか、そんなのはいいから、発信すること。

それが徐々にできれば、自分にプラスになるかなあと。

時間かかるかなあ。でもいつかね、自分の経験してきたこと、話したいんよなあ。特に女の人。そして同じようにこの若さでがんになった人たちに、元気だよ!と胸張って言えるように。

ストーマでも、腎ろうでも、生きていくことが一番だから!平気平気!

生きているって、それだけですごいこと。


分かっていても、体感しても、日常に戻るとずっとそうは思ってられへんけど。イライラもするし泣くし当たるし、まだまだ受け入れられない。

生きるってどういうことなんやろうか。


普通に生きてきたできてたことが、できなくて先のこと考えられなくて。

明日はもう少し前向きになれるんかなあ。そうなって欲しいです。


疲れてきたので終わりにします。

×

非ログインユーザーとして返信する